ONE LIFE ミーガン・ラピノー
僕がこの選手を知ったのは2019年の女子ワールドカップ
ハイライトしかみていないけど
印象に残る素晴らしいプレーを披露
特にゴールパフォーマンスは記憶に残っています
ピンクの髪に、人々に訴えかけるようなかっこいいパフォーマンス

2012年ロンドンオリンピック、金メダル
2015、2019年女子ワールドカップ、金メダル
2019年には女子バロンドール、FIFA女子最優秀選手賞を受賞
素晴らしいサッカー人生を送っている傍ら
LGBTQの問題や女子選手の賃金格差問題など
社会に対して積極的に自ら訴えてきた
自分というストーリーを、あなたはどんな風に展開したいの? 他人に自分のストーリーを語らせてしまっていいの? 自分で自分のストーリーを語りたくはないの?
“強い”家系
思いっきりやりたいことをするには、周囲の理解が必要
僕もこの事は身をもって実感しています
やりたい事をする時は
何かしら犠牲になる時や
失うものもあります
誰かに頼りたい時
理解がないと支えてもらえない
自分の口で、自分の言葉で伝える事!

彼女は家族が何よりの味方でした
全員がアスリート向きの体型で、運動神経抜群
小さい時には、アメフト、野球、ホッケー、バスケ…
たくさんのスポーツに触れてきました
その中で選んだものが「サッカー」
競争心に加え
最高のプレーをしたい、相手にもそうしてほしいという気持ちもあった
気持ちが強すぎて
飛びかかって大声を出したり、腹の底から声を張り上げたり
チームのメンバーは怯えていた

何より、両親という存在
何事にも全力で応援してくれる
当時は女子チームがなかったから
父親が女の子を集めてきて女子チームを作ってくれた
大きな鍵は、両親が積極的に関わるかどうか
「練習に行きなさい」「早く起きなさい」など言われなくても
自分から夢中になってサッカーに取り組んだ
あなたにも 全ての時間を費やして熱中し 上達したいものがあるとしたら 嫌われるのも臆せず素直に物を言ってくれる人の存在が 大きな助けになるはずだ
未練なんてない、前進あるのみ
過去を振り返るなというのは難しい話です
自分のやりたいことができなかった
思うような成果をあげられなかった
そんな時
後悔や未練という形で僕たちの目の前に現れます
それをどう乗り越えれるか
「前に」という気持ちに切り替えるか

ミーガンは大学からプロに上がることを決断
しかし、そこに待っていたのは「現実」でした
女子チーム、女子選手の待遇の差
世間の目
これから付き合っていく怪我
男子は「これからの期待」にお金を払うが
女子は「これまでの実績」にお金を払う
同じ人間なのにどうしてここまで差ができたのだろうか
そして怪我をしている時に言われた母親の言葉
遠回しにもう頑張らなくてもいいと言われる

これまでの練習、全ての移動、全ての犠牲のおかげで、今、ここにいる
それらの犠牲はみな、長年、両親や、自分に投資してくれた人たちが払ってくれた
こうして振り返り、前向きに考えれる事が素晴らしい
僕たちも、今ここに立てているのは
数えきれない人たちが守ってくれ、投資し、応援してくれたからこそ
今ここにいる意味を考える事も必要ですね!
過去の失敗、悔しさ、後悔…
それら全ての経験が僕たちを形作っています
やるリスクより、やらないリスクを考える
BLACK LIVES MATTERという言葉をご存知ですか?
事の発端はアメリカで「黒人差別」が浮き彫りになった時
白人の警官が黒人の一般人に発砲したりなど
「黒人や有色人種を迫害する国の旗に敬意を表し、立ち上がるつもりはない」
こう言ったのはアメフト選手のコリン・キャパニック
自分の国の問題に何もしないわけにはいかない

ミーガンは代表戦で国歌斉唱の時にずっと、片膝をついていた
当然、批判の声はすぐに届いた
チームメイト、友人家族からも「なぜ?」という声が
リスクについても考えはしたが、自分が何も行動を起こさなかった場合のリスクの方を重視した
自分が何もしなければ、社会に悪影響が及ぶと思った
ある程度の知名度があったからこその行動とメッセージ性
自分の信念をずっと貫く姿勢もかっこいいですよね!

僕たちもやるリスクばかりを考えているが
もしかしたら、やらないリスクの方が重要なのかもしれない
だって、自分から何もしないって以上に怖いことはないから
僕たちがやらないと、誰がするんだろう
自分というストーリーを自分で作らないと
やるリスクより、やらないリスクという考え
この本で一番考えさせられました
それだけの価値がある
僕たちが提供できる価値って何があるんだろう
僕も自分の価値はまだ把握できていないのが現状
しかし、自分の価値を見つけ出す、はっきりした時こそ
本来の力が発揮されると思う

女子と男子の賃金格差問題
LGBTQの人々の受け入れ方
アメリカでの人種差別問題
ミーガンは生き様で証明してみせた
選手として活躍し続ければ、賃金が上がるかもしれない
いや、上がって当然の話なんだから
チームとして勝ちを続け
代表では金メダルを取り続けた
サッカーをしていない時は
できるだけ社会に出て、問題を訴え続けていた
彼女の何がそうさせたのだろうか

- 平等の権利を得るために、賃金の平等を得るために、そして女子の試合の栄光のためにプレーする
- 他人と違う存在でいる権利のために、違っていても尊重される権利のためにプレーする
勝利とは、他の誰かを踏みつけることではなく、他者を支援するために全力を尽くすこと
どうしても勝ち負けが決まるこの世の中
勝利という概念は人それぞれと言ってしまえば、それで終わってしまうが
何かのために全力を尽くし
見返りを求めず、行動する
(自分の為にやっていたら、どうなるか、自分自身がよくわかっていると思う)
ミーガンは
社会の生きづらさ、賃金格差、性への生きづらさを感じていたから
それのために全力を尽くした
なぜって
自分にはそうなるだけの価値があるから

サッカー選手としてではなく
1人の人間としてずっと声をあげて、動いてきた
1人の人間として何ができるのだろう
1人の人間として、どんな人生のストーリーを送りたいんだろう
今一度、考えるきっかけを与えてくれた
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