文豪ストレイドッグス第46話
太宰治、福沢諭吉、芥川龍之介など
日本の偉人たちが登場し
「異能力」という自分の能力を使い
戦い、出会い、何より「言葉」が魅力のアニメ
その中で、46話が特に感動的だったので、紹介します
与謝野晶子
この回の主人公は「与謝野晶子」
異能力、「君死給勿(キミシニタモウコトナカレ)」は
治癒する能力で
どんなに重傷でも、生きていれさえすれば全快するんです!
この能力さえあれば
どんなに怪我人が出ても回復できる、最強の能力!
しかし、この能力を逆手にとって
人を苦しめる人がいました

与謝野晶子が11歳の時
彼女は戦場にいました
この回復するという能力に目をつけた人が
1人の女の子を戦争に連れて来たんです
最初は
どんなレベルの怪我をしても回復していたから
「天使」と呼ばれていました
戦争のストレスから解放されるような明るい性格
容姿もとても可愛らしいことからみんなの「娘」的存在でした

しかし、戦争が長きに続き
回復はするものの
人の心までは癒すことができなかった
辛くて、痛くて、孤独で、不安で、勝てる勝算がない戦い
怪我が治ったら、休む暇なく戦場に駆り出される日々
「負けは人の特権だ
しかし、それをも私は奪ってしまった」
しまいには
与謝野がいるから戦争が続くんだと言い
彼女を殺そうとする兵士も出てきました
「何が天使だよ、これじゃあ殺すために治してるみたいなものじゃないか」!
11歳の幼い彼女はついに心を病んでしまいます
私の能力は命を簡単に救う だから私の周りでは、命の値段が安くなる これ以上、生きているわけには…

戦争から3年後
また能力を利用する人が現れます
また人の命の値段が安くなっていくのか
戦場に行って人の苦しむところを見ないといけないのか…
そこに現れた2人の人物
福沢諭吉、江戸川乱歩
武装探偵社というグループの2人
このグループだけは
異能力を欲しがらず
彼女の「性格」を必要としていた
この世には一箇所だけ君を必要としない場所がある 君は武装探偵社に入れ 君の異能が欲しいんじゃない 欲しいのはその優しさだ 誰にも死んで欲しくなかったんだろ? だから、そんなに苦しんでいる その優しさに意味がるんだよ
蝶を夢む
そんな与謝野と昆虫の蝶には関係がある
蝶は
その見た目の美しさと大きさから
子供の頃にたくさん捕まえた記憶はないでしょうか?
しかし、見た目だけではありません
植物の花粉を運び、季節を知る為の役割があったり
そして綺麗な場所でしか生きられません
見た目という表面上の個性だけではなく
その性格は
人を癒し、季節の訪れを知らせる優しい性格です

タイトルにもある「蝶を夢む」
戦場という蝶が生きられない場所に行かせるのではなく
本当の居場所を気づかせ
本来の力を発揮させる
僕らが夢みた本当の蝶の美しさを
与謝野の優しさを十分に発揮させるために
本来の居場所
僕らも「能力」だけを見て
表面上だけを見て判断していることはないだろうか
どれだけ技術があっても
腕が良くても、難しい資格を持っていても
どれだけ容姿が良くても
人間性を知らなければ本当の居場所なのかどうか
人も、自分もわかりません
表面上の能力だけを使っていては
今後、苦しむのは自分です
自分の輝きを活かすために
今の場所は本当の居場所ですか?
表面上だけで環境を決めていないですか?

恥ずかしながら
僕も能力だけを見て判断していた過去があります
周りに良く見られたいから、イケてるグループに入ろう
環境が悪くても、やれる事がここしかない
この人に相談しても、わかるはずがない…
などなど
今思えば
能力だけを見ていた、ということに気づけたいい経験でした
この経験は必ず
自分、もしくは相手が絶対に苦しんでいました
表面上は二の次
土台となる内面を見つめること
土台がしっかりしていると
能力は何倍にも輝ける!
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